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Drive way of the golf club at Lee-on-the-Solent

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今回は、Smart Garage Charrette Report 第2章から、「消費者」に関してワークショップで検討された内容をご紹介します。

消費者に関する考察

図9.消費者の生態系 図9拡大 スマートガレージ生態系を実現化するための1つの牽引力は消費者だろう。なぜなら、消費者はスマートガレージ生態系のいたるところにかかわっているからである。 消費者の本格的なxEV採用の不確実性(いつから、どこで、どのように普及していくか)が、この生態系発展の主要な障害となっているので、コネクターや充電場所グループに属するニューベンチャーたちは、消費者需要を喚起するため、如何にコストを削減できるか、如何に消費者にxEVでの感動体験を与えるかに、心血を注いでいる。 図9ではスマートガレージで消費者が経験する新しい部分にハイライトを当てている。図の中央上に描かれているように、消費者は、従来どおりの方法でxEVを購入することもできるが、xEV用の高価なバッテリーの初期購入費用を均すため、リースやカーシェアの形で、「移動というサービス」を購入する形態をとることができる。サービス代金を支払う代わりに、消費者は、クリーンで静かな「電気での移動」のサービスを手に入れるのである。その代金の中には、職場や町での充電に加えて、帰宅後の充電サービスも含まれる。 消費者は、新しいタイプの会社、コネクター(あるいはエネルギー供給事業者)と関係を持つことになるが、それは、携帯電話が出現し、従来の電話会社ではなく、携帯電話プロバイダーとの関係が新たに生じたことと類似している。 消費者の生態系に関する検討結果のまとめは、以下のとおりである。 経費: 自動車(バッテリー)、ホーム充電装置への先行投資 収益: 燃料代節約、グリッド向けサービスの提供代(クリティカルピーク・リベート?)、他のデータに基づいた収入(がある?)、可動性の改善/情報サービス 強み: 消費者向けにコスト削減努力が続けられているばかりでなく、よりカストマイズされた活発なxEV体験ができつつある。また、エコカー減税などで政府が購入促進を図ろうとしている 弱み: 現在の車を所有するモデルでは、消費者が、xEV向けバッテリー開発先行投資のコスト責任を持たされている。また、ITサービスの進化と教育がなければ、消費者は、更に複雑でわかりにくいエネルギーシステムの重荷を背負わされることになる 2大障害: ① 車/バッテリー/インフラの先行投資のコスト ② 消費者需要の不透明さが、スマートガレージ生態系の他の部分の進展の妨げとなっている 以上、Smart Garage Charrette Report 第2章から、ワークショップで検討された、消費者、充電場所およびコネクターに関する検討内容をご紹介しました。 次回は、第3章の紹介に移ります。