http://www.itrco.jp/images/Blchain2-0.jpg

The Old Black Horse Inn, Market Bosworth

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前回は、電力ビジネスへのブロックチェーン技術の利用でも、ピアツーピア型の電力小売決済への適用ではなく、家庭用に設置された蓄電池を超分散型系統用蓄電池として系統運用者が制御するにあたって、各家庭の蓄電池の充放電量の記録にブロックチェーンを利用する実証実験のご紹介でした。

今回は、LinkedIn内のトランザクティブ・エネルギーに関するディスカッション・グループに2か月くらい前にTEA(Transactive Energy Association)のCEO&FounderであるEdward Cazalet氏が投稿していた「Free Market Energy Act of 2015?」の記事を取り上げたいと思います。

Cazaret氏の投稿内容は以下の通りです。

FREE MARKET ENERGY ACT OF 2015?

http://www.utilitydive.com/news/maine-senator-unveils-unprecedented-federal-distributed-energy-bill/394599/

I don’t know the chances of legislation like this passing, but the title and content are very interesting. The One Pager Summary of the bill is at the following link:

http://s3.amazonaws.com/dive_static/editorial/Free_Market_Energy_Act_of_2015_One-Pager.pdf

Congratulations to Senator Angus for his leadership on this bill.

まず、投稿記事のタイトルが「エネルギーをフリーマーケットで取引できるようにする法案が2015にできていた?」という感じで目にとまったのですが、投稿中最初のURLにあるUtuilitydive.comの2015年5月6日付けの記事「Maine senator unveils unprecedented federal distributed energy bill」によると、メイン州のアンガス・キング上院議員が「エネルギーをフリーマーケットで取引できるようにする法案?」を2015年に提出しただけで、その法案が2015年に成立した訳ではないということがわかりました。 Cazalet氏が、「そんな法案が通る訳はないと思うが、タイトルと内容は興味深い」として紹介している同上院議員が提出した法案の概要を1ページにまとめたPDFのURLを見ると、確かに興味深いですね: 以下、投稿中2番目のURLの内容を簡単に紹介します(いつも通り、全訳ではないことと、著者の意訳が混じっていることをご承知おきください):

法案名:フリーマーケットエネルギー法2015

概要: トーマス・エジソンの時代から多くのものが変化しているが、米国の電力網は、過去100年間でほとんど変わらず、消費者に発電所からの電気を送り続けている。しかし、再生可能エネルギーを含めた今日の技術革新により、発電・送配電のあり方に関して見直す時期に来ているのではないかと思われる。すなわち、分散型エネルギー資源(DER)と呼ばれる自家発や蓄電池など、更に、デマンドレスポンスのような新たな仕組みが、より安全で柔軟な電源として、電力網内で消費者に近い周辺側に接続されるようになってきた。 これらは、フレキシブルな電源として、米国電力網の未来のための大きな可能性を有しているが、連邦政府の現行政策は、分散型エネルギーの電力網への接続を阻害している。例えば、系統接続料金が高すぎ、分散電源保有者は系統接続に二の足を踏んでいる。 本「フリーマーケットエネルギー法2015」は、各州固有の事情を認めつつも、分散型エネルギーがより自由に電力網に接続できることを促すものである。

以下略

ということで、まず、「フリーマーケット」というのが、日本での「フリマ」を意味するのではなく、中身は分散型電源の系統接続料金見直しや、分散型エネルギーを取りまとめる所謂アグリゲータの認可を促す、時代を先取りした?提案だったのですが、ひょっとするとCazalet氏も、(私同様)トランザクティブ・エネルギーを使った、消費者間のピアツーピアでの電力取引をスムースに行うためにも使える法案かと勘違いし、「そんな法案はまだ通る訳はないと思うが、タイトルと内容は興味深い」とコメントしたのではないかと感じたので、今回のブログに取り上げた次第です。

本日のブログはこれで終わりですが、私の関わっているKNXに関して1つご案内があります。

KNX協会本部では、アジア地域での更なるKNX普及拡大を目指して、この度、KNXロードショーアジア2017を企画。7月28日日本での開催を皮切りに、8月2日台湾-台北、8月4日香港、8月7日シンガポール、8月9日中国-深圳、8月11日韓国-ソウルでKNXフォーラムを開催する運びとなりました。
7月28日の「KNXロードショーアジア2017–Tokyoフォーラム」では、以下のプログラムを予定しております。

(1)【ご挨拶】 日本KNX協会会長:相原
(2)【基調講演】クラウド時代のMicrosoftにおけるSmart Buildingへの取り組み
  日本マイクロソフト株式会社第一インダストリー統括本部:清水 宏之様
(3)【KNX適用事例1】 仏リヨン市のスマートコミュニティ実証で導入されたOMOTENASHITM HEMSとKNX連携のご紹介
  株式会社東芝 研究開発センター:矢野 亨様
(4)【KNX適用事例2】KNX Award2016を受賞したKNXシステムのご紹介
      KNX協会本部 Marketing Department:Christian Stahn
(5)【KNX標準のご紹介】住宅・ビル制御の世界標準KNX
      日本KNX協会会長:相原
(6)【KNX最新技術動向ご紹介】KNX IoT、KNX SecureとETS Insideソリューション
      日本KNX協会事務局:新谷
(7)【KNX利用方法のご紹介】空間創造におけるKNXの可能性と実現方法
      ABB株式会社/日本KNX協会員:増野

すでに参加登録数が満席に近い状況ですが、もしご興味がおありでしたら、下記URLから参加登録していただければ幸いです。
http://eventregist.com/e/KNX_RS_Japan

以上、日本KNX協会事務局としてのご案内でした。

終わり