The Grey Horse, Glazebury
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本日はGPTストアについて、調べたことをご報告します。

前回と同様、まず、Bingを用いて「GPT Store」に関する調査から始めます。

#なぜ、OpenAIのサービスのことをOpenAIのChatGPTではなく、Bingに尋ねるのかというと、すでにChatGPTをお使いの方は経験済みでしょうが、昨年11月のバージョンアップで、質問によっては内部的にBingでの検索を行うようになったChatGPTでも、質問に対して答えてくれないからです。

以下のやり取りをご覧ください。

私#1

GPT Storeについて解説してください。

ChatGPT-4#1

「GPT Store」という言葉は、一般的な用語ではないため、私のトレーニングデータにはそのような特定の店舗やサービスに関する情報は含まれていません。しかし、一般的な解釈としては、GPT(Generative Pre-trained Transformer)に基づく製品やサービスを提供する店舗やオンラインプラットフォームを指す可能性があります。

GPTは、自然言語処理と生成に特化したAI技術で、テキスト生成、質問応答、要約、翻訳など様々な用途に使用されています。そのため、GPT Storeというものが存在すれば、以下のようなものを提供している可能性があります:

GPTベースのソフトウェア: テキスト生成、チャットボット、文章校正ツールなど、GPTを利用したさまざまなソフトウェア製品。

APIアクセス: GPTモデルへのAPIアクセスを提供し、開発者が自分のアプリケーションに統合できるようにするサービス。

カスタマイズサービス: 特定の業界や用途に特化したカスタマイズされたGPTモデルの開発や提供。

教育資料: GPT技術に関する教育やトレーニング資料、チュートリアル、オンラインコース。

コンサルティングサービス: GPTを活用するための戦略立案、実装支援、継続的なサポートを提供するコンサルティングサービス。

これらは仮定に基づく一般的な例であり、実際の「GPT Store」がどのようなものか、または存在するかどうかは、追加の情報がない限り特定できません。もし具体的な店舗やサービスについての情報があれば、さらに詳しく調査することができます。

 

と、こんな感じです。

一方、Bingというか、Microsoft Copilotに同じように尋ねると、以下のような丁寧な説明が返されます:

私#2

GPT Storeについて解説してください。

Copilot#1

GPT Storeは、OpenAIが開発者が自作するGPTを公開・共有、ユーザーはそれを利用できる新たなプラットフォームです。具体的には、以下のような特徴があります:

GPTの共有の場:GPT Storeは、タスクに特化したカスタマイズ型ChatGPTの共有の場となるプラットフォームで、アプリストアのようなものです。

利用可能なユーザー:GPT Storeが公開されているのは、ChatGPT Plus、ChatGPT Team、ChatGPT Enterpriseのメンバーのみです。

豊富なGPT:GPT Storeオープンと同時に公開されているGPTの数は、OpenAI公式によると300万件ほどです。

開発者の利益:第1四半期中にGPT製作者向け収益プログラムをスタート予定です。

これらの特徴により、GPT Storeは開発者にとって新たなビジネスの場となる可能性があります2。ただし、開発者からは不安や不満の声もあり、OpenAIのGPT Storeへのコミットメント、本気度をもっと見せてほしいという意見も寄せられています。また、GPTには脆弱性の指摘もあり、OpenAIはGPT製作時にはユーザーに知られたくない情報やファイルを含まないよう呼びかけています。これらの点を考慮に入れて、GPT Storeを利用することをお勧めします。

 

ついでに、GoogleのBardにも同じように尋ねてみましょう。

私#3

GPT Storeについて解説してください。

Bard#1

GPT Storeは、OpenAIが提供する、GPTsで作成されたAIツールを公開・収益化するためのデジタルマーケットプレイスです。

GPTsは、コードを書かずに、プロンプトで対話するだけで、オリジナルのAIチャットを作れるサービスです。2022年11月のスタートから約2カ月で300万以上のカスタムバージョンChatGPTが作成されました。

GPT Storeでは、作成したGPTsをEveryone(全員)で保存し、開発者プロファイルに情報を入れると、ストアにも公開されます。なお、公開前には審査も行われます。

GPT Storeでは、以下のカテゴリに分けて、さまざまなGPTsが公開されています。

·         Top Picks:OpenAIが選定したおすすめのGPTs

·         DALL·E:DALL·Eで生成した画像を表示するGPTs

·         Writing:テキストを生成、翻訳、要約するGPTs

·         Productivity:タスクを管理、スケジュールを立て、メモを取るGPTs

·         Research & Analysis:データ分析、レポート作成、プレゼンテーションを行うGPTs

·         Programming:コードを生成、デバッグ、テストするGPTs

·         Education:学習、授業のサポート、テスト対策を行うGPTs

·         Lifestyle:健康管理、趣味、旅行の計画などのGPTs

GPT Storeは、GPTsの開発者やユーザーをつなぐプラットフォームとして、さまざまな可能性を秘めています。

開発者にとっては、自分のGPTsを公開することで、他のユーザーに利用してもらい、収益を得ることができます。また、他の開発者のGPTsを参考にして、自分のGPTsを改善することもできます。

ユーザーにとっては、GPTs StoreでさまざまなGPTsを試して、自分に合ったGPTsを見つけることができます。また、GPTsを活用して、さまざまなタスクを効率的に行うことができます。

GPT Storeは、AIの普及と活用を促進する上で、重要な役割を果たすと考えられます。

GPT Storeの紹介に関しては、Bardの解説が一番正確でわかりやすいですね。

 

次に、具体的なGPT Storeの使い方に関して、Copilotに教えてもらいましょう。

私#4

具体的なGPT Storeの使い方を教えてください。

Copilot#2

GPT Storeは、ユーザーが自分で作成したGPTs(GPT搭載型AIツール)を公開し、マネタイズするためのサービスです。以下に、GPT Storeの基本的な使い方を説明します。

1.     GPT Storeへのアクセス: GPT Storeを利用するには、OpenAIのプレミアムChatGPTプラン(ChatGPT Plus、ChatGPT Enterprise、または新しく導入されたChatGPT Team)のいずれかに加入している必要があります。

2.     GPTsの作成: GPTsは、ChatGPT Plusの「GPT Builder」上で作成できます。GPT BuilderはノーコードでGPT-4搭載型のAIツールが作れるサービスで、ツール作成に必要なのは言葉のやり取りだけです。

3.     GPTsの公開: GPT Storeの右上メニューに「My GPTs」という項目があります。ここから新しくGPTsを作成することができ、作成したGPTsを公開することができます。

4.     GPTsの検索: GPT Storeでは、公開されているGPTsを検索することができます。カテゴリー別のサジェスト表示もあります。

5.     GPTsの収益化: GPT Storeでは、自作のGPTsを収益化することができます。ただし、収益化の機能はアメリカでは2024年3月までに実装予定です。

以上がGPT Storeの基本的な使い方となります。詳細な情報や最新のアップデートについては、公式のドキュメンテーションや関連ウェブサイトをご覧ください。なお、GPT Storeの利用にはChatGPTの有料版(ChatGPT Plus、ChatGPT Team、ChatGPT Enterprise)への加入が必要です。具体的な料金や特典については、各プランの詳細をご確認ください。ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

この中で「GPT Storeへのアクセス」の情報を「GPT Storeとは?使い方や収益化の方法、利用料金、My GPTsの作り方も解説」から持ってきていますが、実は、この情報は正しくありません。

参照している記事のなかでは、「いつも通り、ChatGPTのトップページにアクセスし、有料版(Plus / Team / Enterprise)のアカウントでログインすると、下図の画面コピーのように、画面左側のサイドバーに「Explore GPTs」というボタンが出現するので、それをクリックしてください」となっています。

私自身、この記事を読んでいたので、日本でもGPT Storeが使えるようになったら、「Explore GPTs」ボタンが表示されるようになるのだろうと思い、待っていたのですが、一向に「Explore GPTs」ボタンは表示されません。

そこで、OpenAIのGPT Storeに関するOpenAIのJanuary 10, 2024付けのブログ記事(日本時間では1月11日)「Introducing the GPT Store」を確認すると、「Explore GPTs↗」というリンクが示されていました。

そして、OpenAIの公式ページにログインしていない状態でこのGPT Storeのトップページ(https://chat.openai.com/gpts)に飛ぶと、以下の画面が表示されました。

 

これは画面の一部で、「Top Picks」のうち「Featured:今週の厳選トップピック」として、Canva、CK-12 Flexi、Consensus、SellMeThisPenの4つのGPTsへのリンクを持ったアイコンと、簡単な紹介が示されています。

私が見た時点では、その次に「Trending:コミュニティで最も人気のあるGPTs」として、Consensus、Logo Creator、Canva、Grimoire、image generator、Ai PDFの6つのGPTsへのリンクを持ったアイコンと、簡単な紹介があり、「By ChatGPT:ChatGPTチームが作成したGPTs」として、DALL·E、Data Analyst、Hot Mods、Creative Writing Coach、Coloring Book Hero、Plantyの6つのGPTsへのリンクを持ったアイコンと、簡単な紹介がありました。ここまでが「Top Picks」のGPTsで、その後は、Bardの解説の通り、DALL·E(6)、Writing(6)、Productivity(6)、Research & Analysis(6)、Programming(6)、Education(6)、Lifestyle(6)のGPTsがずらずらと並んでいました。

ということで、2024年1月21日現在、このGPT Store公式ページから利用できるGPTsは、重複したものを除くと51個のGPTsということになります。

で、例えば、この「GPT Store」ぺージの「Consensus」のアイコンをクリックすると、Consensus のGPTsのページとなります。

そして、「Sign up to chat」をクリック(※本来は「Log in to chat」ではないかと思いますが)し、ログインを済ませると、Consensus GPTsが使えるようになりました。

 

ついでに、海水からトリチウムを分離・回収する研究論文がないか訊いてみました。

私#5

Search and list up papers regarding Tritium extraction from seawater.

Consensus#1

Talked to chat.consensus.app

Here is a list of papers related to Tritium extraction from seawater:

 

1.     “Tissue-specific incorporation and genotoxicity of different forms of tritium in the marine mussel, Mytilus edulis.” by Jaeschke, B., Millward, G., Moody, A., & Jha, A. (2011). This paper examines the bio-accumulation of tritium in various tissues of marine mussels and its genotoxic effects. (source)

2.     “Depth profiles of chlorofluoromethanes in the Norwegian sea.” by Hahne, A., Volz, A., Ehhalt, D., et al. (1978). This study profiles chlorofluoromethanes and tritium in the Norwegian Sea, providing insights into their behavior in marine environments. (source)

3.     “Availability of lithium in the context of future D-T fusion reactors.” by Fasel, D., & Tran, M. (2005). Discusses the role of lithium in tritium production for fusion reactors, including lithium extraction from seawater. (source)

4.     “Adsorption Behavior of Lithium from Seawater using Manganese Oxide Adsorbent.” by Wajima, T., Munakata, K., & Uda, T. (2012). Explores the use of manganese oxide adsorbent for extracting lithium from seawater, relevant to tritium production. (source)

5.     “Distribution of tritium in estuarine waters: the role of organic matter.” by Turner, A., Millward, G., & Stemp, M. (2009). Investigates how tritium interacts with organic matter in estuarine environments. (source)

6.     “Controlled Nuclear Fusion.” by Glasstone, S. (1974). Discusses the potential of controlled nuclear fusion as an energy source and the role of deuterium and lithium (for tritium production) in this context. (source)

7.     “Effective desorption of tritium from diverse solid matrices and its application to routine analysis of decommissioning materials.” by Warwick, P., Kim, D., Croudace, I., & Oh, J. (2010). Focuses on the extraction of tritium from various materials, which is relevant to understanding its behavior in different environments. (source)

8.     “Transfer of tritium released into the marine environment by French nuclear facilities bordering the English Channel.” by Fiévet, B., Pommier, J., Voiseux, C., et al. (2013). Examines the transfer of tritium in the marine environment around French nuclear facilities. (source)

9.     “Extracting Tritium from Water Using a Protonic Manganese Oxide Spinel.” by Koyanaka, H., & Miyatake, H. (2015). Discusses a method for extracting tritium from water using manganese oxide, highlighting its effectiveness. (source)

10.   “Observation of bottom water renewal and export production in the japan basin, east sea using tritium and helium isotopes.” by Hahm, D., & Kim, K. (2008). Uses tritium isotopes to study water renewal and export production in the Japan Basin. (source)

These papers cover a range of topics related to tritium in marine environments, including its extraction, distribution, and behavior, contributing to our understanding of tritium in the context of nuclear fusion and environmental monitoring.

詳しく調べてみないとわかりませんが、3、4,9番目の研究は海水からのトリチウム抽出に関連しているようです。

 

以上、本日は、GPT Storeが今どうなっているのか調べた内容をご紹介しました。

 

終わり