Houses of Parliament, Big Ben and Portcullis House from the London Eye

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本日は、KNXの話題です。

1990年5月7日、家庭やビル内の設備をネットワーク化しインテリジェントに制御するための世界標準策定を夢見て15社の国際的に有名な企業が集まり、ブリュッセルにKNX協会が誕生しました。

まだインターネットが今日ほど繁栄していなかった時代に、インテリジェント化したセンサーやアクチュエータをネットワーク接続し、プログラミングによってデバイスの関連や機能のダイナミックリコンフィギュレーションが可能なKNXを世に出したのです。

それから25年。

昨今「IoT」という言葉がもてはやされていますが、KNXでは通信プロトコルとしてインターネットプロトコルこそ使っていませんでしたが、家庭やビル内の種々のセンサーやスイッチ、照明装置、シャッター/ブラインド、空調設備などをネットワーク化し、実質的な「IoT」を具現化してきました。
現在では、KNXで制御するビルをKNXNet/IP技術で「IoT」の世界に組み込むことが可能です。 
次のYoutube画像は、KNXを用いたIoTソリューションの例です。

IoTSyS: A Seamless Integration of KNX into the Internet of Things

また、誕生当時こそ、ヨーロッパでの住宅・ビル制御規格にとどまっていましたが、2006年にISO/IEC国際標準に認定されて以来、KNXの利用はユーラシア大陸から、中東、アジア・パシフィック、アフリカ/南アメリカ大陸に広まり、5月6日ニューヨークのJavitsセンターで開催されたLIGHTFAIR International 2015で、米国KNX協会の結成式(KNX National Group USA Foundation Meeting)が開催されました。 KNXは、25年前に作られ、既に枯れた、廃れつつある技術ではなく、今も世界に広がりつつある技術であることが、世界地図上、緑のエリアの広がりで確認していただけると思います。

KNX協会本部では、この秋(10月20日)全世界一斉に、KNX誕生25周年記念イベント開催を企画しており、日本KNX協会でも現在計画を練っています。
次のYoutube画像は、KNX協会本部で作成された10月20日のイベントの予告ビデオです。 

 

終わり